イベントをサステナブルにする方法

目次

プランニング

イベントプランナーはイベントに新しい変化を取り入れ、より素晴らしいイベントに変えることができる唯一の存在です。いわばイベントをより持続可能なものにすることができるのもイベントプランナーの責任であると言えます。

 

イベントをサステナブルにシフトチェンジするにはまず企画・設計の段階から変える必要があります。会場やケータリング、移動交通などイベント制作会社の選定など変えられる部分は多岐にわたります。まずは今の自社が行うイベントの影響力を知る必要があります。どこでどのように環境に負荷がかかっているか知ることで影響力の大きい順に変えていくことで、効果的にプランニングすることができます。

 

サステナブルイベントをスタートする方法をいくつかご紹介します

環境に配慮した会場を選ぶ

サステナブルイベントを開催する上で、会場は最も重要な要素のひとつです。既存の会場の設備を作り替えるハードルは高いので既に環境に配慮した設備、資材などを利用した会場を選定することで使用される水、エネルギー、ケータリング、廃棄物削減への取り組みなどを通じて持続可能性に貢献することができます。

 

また、会場の立地がCO2排出量を削減する大きなチャンスとなることをご存知でしょうか。会場とホテルが同じホテルで行うことで移動の必要性が減ります。また公共交通機関の利便性、宿泊施設へ近接(駅から徒歩圏内)していると余計なシャトルバスなどを利用せずに済みCO2排出量を減らすことができます。

持続可能性に関する認定を受けているような、確かな信頼性を持つ会場を探すことができれば、イベントの持続可能性を最大限に高める手助けとなるでしょう。

印刷物から電子へ

参加者に配られる資料、大会タイトルが掲げられるバナー、案内表示に使われる看板やポスター、スタッフが使う台本/マニュアルはすべて印刷物です。

これらを電子化することによって大量の紙資源やプラスチック使用量を減らすことができます。デジタルサイネージ、タブレット、モバイル、LEDスクリーンなどを使えば印刷する必要はなくなります。

電子化するとこれまで郵送コストも配送時に出るCO2排出量も減らせる効果があります。今ではスマホで参加申し込みの方が一般的になっており変更、追加、最新情報の入手など参加者利便性を考えてもメリットは多くあります。さらには事務局側の手間を削減することでより良いイベントを作るためにリソースを使うことができます。

一般的なイベントの廃棄物量レポート→リンク:「CO2でイベントの環境負荷数値化

 

食品廃棄とベジタリアン/ヴィーガンメニュー

豊かな国はサハラ以南のアフリカ諸国の純食糧生産量とほぼ同じ量の食料を廃棄しています。

これは人道的な問題だけではなく、環境問題も深刻です。

 

SENの調査ではイベントの廃棄物のうち食品廃棄が約10.7%を占めています。

より良い持続可能なイベントを開催するには食品廃棄を最小限にする必要があります。

そのためには事前に参加者の食事制限を確認し、最終的な人数をできるだけ明確に把握し、ビュッフェではなくプレートメニューを選ぶなどがあげられます。

 

また、環境負荷の少ないと言われるベジタリアン/ヴィーガン料理を採用したり、食品廃棄物や使い捨てプラスチックが環境に与える影響について学ぶきっかけになるかも知れません。

 

SDGs

登壇者/ゲストスピーカーをジェンダーバランスのとれたものにすれば、目標5を達成したことになります。クリーンエネルギーを採用すると、SDGsの目標7を達成します。健康的な職場環境を奨励すれば、目標3を達成したことになります。食品廃棄物を寄付して、目標2に取り組むことができます。

 

イベント業界は多くの側面からアプローチすることのできる、つまりサステナブルになるための業界、SDGsに取り組むための業界であり、我々から変わればサプライチェーン全体で変わるきっかけとなる第一歩となります。

変わるだけではなく、本来必要な利益を適正な価格で、適正な手順で届けることができれば業界のサプライチェーン全体で持続可能な新たな価値を生み出すことにつながるでしょう。

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