【サステナビリティとは】
ビジネスの持続可能性は、企業の持続可能性とも呼ばれ、責任ある、倫理的な、継続的な成功を確実にするために、環境、社会、財務の3つの側面において要求や懸念を管理、調整することです。
企業の世界では、トリプルボトムラインと呼ばれることもあります。
ビジネスをより持続可能なものにすることで、より多くの収入を得て、ボトムラインを高めることができます。
ビジネスコストの削減、より革新的な戦略、評判の向上、持続可能性を重視する新規顧客の増加、これらすべてが、持続可能なビジネスが稼ぐ金額の増加につながることが、近年企業がサステナビリティに取り組む大きな原動力となっています。
社会貢献活動との違いは、企業の本業を通じて取り組むことに違いがあり「環境保護に取り組み、社会貢献をするだけではなく、企業の経済成長も達成する」を目指すことを指します。
【「コストではなく投資」へ】
サステナビリティ向上への取り組みは「コストではなく投資」と考えると一部署だけで推進できる問題ではなく、企業として将来像を描くか?
さらにコロナ渦を生き抜くために危機感を覚え、短期の利益だけではなく中長期の企業価値向上経営の根幹と捉える企業が増えてきていると実感します。
ビジネスをより持続可能なものにすることで、より多くの収入を得て、ボトムラインを高めることができます。
企業価値の向上、コストの削減、より革新的な戦略、評判の向上、持続可能性を重視する新規顧客の増加、生活者意識の変様、これらすべてが、持続可能なビジネスが中長期的にみた企業の稼ぐ力を向上するとされているため、近年企業がサステナビリティに取り組む大きな原動力となっています。
企業の活動において、今や企業における基本OSとして機能していると言われるほど、欠かせないものになっています。
今後、企業活動をする上でサステナビリティを考慮しないことはもはやリスクと語られることも少なくありません。
これは企業のアップデートの時期が来ているということを意味します。
【SDGsと企業活動】
2015年の国連サミットにおいて、グ ローバルな社会課題を解決し持続可能な世界を実現するための国際目標である SDGs(持続可能な開発目標:Sustainable Development Goals)が採択され、全世界共通の社会課題解決に向け取り組むべき指標となりました。
今や世界中の企業がSDGsを経営の中に取り込もうと力を注いでおり、日本においてもビジネスの力を使ってSDGs達成に向けて様々な取り組みが行われています。
持続可能な社会に向けた企業の役割はますます⼤きくなり、特に経営リスクの回避と新たなビジネスチャンスの獲得による持続可能性を追求するためのツールとして、SDGsの活用がなされています。
SDGsはゴールを共有しているものの具体的な手法は示されていません。
企業ごとにその取り組み手法は変わってくるためです。ここで必要不可欠なのは自社の活動を積極的に発信することだと言われています。
環境省よりSDGsの活⽤によって広がる可能性について下記のように定めています。
①企業イメージの向上
②社会課題への対応
③生存競争になる
④新たな事業機会の創出
ジェンダー平等から気候変動まで、あらゆる社会課題が我々が取り組むべき指標として17個の解決目標が掲げられました。
これらの目標を達成するためには、業界全体で取り組むことが必要です。
【イベント産業におけるSDGs】
私たちイベント産業は多種多様な産業によって支えられています。
一企業としてだけではなく、サプライチェーン全体で取り組むことでSDGsの目標するためのパートナーシップが生まれ、イノベーションが起きることで産業全体で目標を達成することが出来ます。
私たちの産業でSDGs達成を目指すことは、自社の企業価値向上だけではなく社会や環境に大きな影響を与えることのできる産業であると言えるでしょう。
【イベントサステナビリティ】
イベントサステナビリティ(イベントの持続可能性)とは環境保護、社会的成長、経済的進歩という3つの重要な側面を考慮した、イベント運営の原則、定義のことです。
◆企業活動で実践
企業のサステナビリティへの取り組みは本業で取り組む必要があると言われており、企業イベントも企業にとっては企業活動の一環であり、従来までの余った利益で社会貢献活動をするのではなく、今まで行ってきたイベントを少し考え直すことでサステナビリティ向上に取り組むことができると言えるでしょう。
持続可能なイベント業界の構築を目指す非営利企業、Positive Impact Eventsによると、世界のイベント業界で最も関心の高いSDGsのトップ3は、「気候変動対策」、「清潔な水と衛生」、「飢餓ゼロ」だそうです。
これらは、会議やセミナー、展示会やフェスティバルなど、あらゆるイベントで取り組むことができます。
イベントはその性質上、多様で変化に富み、同じものは2つとありません。
しかし、この目標をイベント計画の判断材料にすることで、世界が目標を達成することができます。
イベントのほんの一部だけでも変えることだけも環境負荷を減らし、社会へ良い影響をもたらす。
これがイベントを持続可能にする第一歩となります。