サーキュラーエコノミーがイベント産業のあり方を変える

目次

 

 

  • Design out waste and pollution廃棄物・汚染などを出さない設計

  • Keep products and materials in use製品や資源を使い続ける

  • Regenerate natural systems自然のシステムを再生する

 

 

 

 

引用:Ellenmacarthurfoundation 「What is the circular economy?」

 

サーキュラーエコノミー(CE)とは

プラネタリーバウンダリーの範囲内で物をデザインし、作り、使うための新しい経済の仕組みです。

日本では循環型経済として知られています。250年前の産業革命以降の経済の「取って、作って、捨てる」という直線的経済モデルから、社会全体の利益に焦点を当て、成長を再定義することを目的としています。

これは、経済活動を有限な資源の消費から徐々に切り離し、設計段階から廃棄物のでない仕組みにすること意味します。

再生可能なエネルギー源への移行に支えられた循環モデルは、経済、自然、社会資本を構築します。

エレンマッカーサー財団ではサーキュラーエコノミーは3つの原則に基づいているとしています。

 

日本企業においてのサーキュラーエコノミー

出典:経団連「循環経済パートナーシップ」の立ち上げに関する合意について

 

2021年1月20日、循環経済の一層の取組加速化に向けて官民連携による「循環経済パートナーシップ」が環境省と経団連の連携によって、発足しました。

 

狙いは国内の企業を含めた幅広い関係者における循環経済への更なる理解醸成と取組の促進を図るとともに、循環経済への流れが世界的に加速化する中での国際社会におけるプレゼンス向上を目指し官民連携を一層強化する。としており、企業がサーキュラーエコノミー(循環経済)という言葉を使ってビジネスを加速させることが予想されます。

 

特に、ポストコロナ時代における新たな競争力の源泉として、企業が自社のビジネス戦略として、消費者等を巻き込みながら、資源循環に取り組む動きを加速することも明記しています。

 

イベントにおけるサーキュラーエコノミー

イベント産業においてはサーキュラーエコノミーと聞くと経済の仕組みなので自分たちには関係が無いと思ってしまうかも知れません。

何度も同じイベントを使い回すことができればサステナブルイベントをすぐに達成できます。

しかしながらイベントという性質上、全く同じイベントを作ることができません。

限られた期間で限られた人に対して披露するからこそイベントが特別なものとなり、人々をより熱狂させてきました。

しかし残念ながら現状では「作って・壊して/捨てる」直線的経済を表しています。

 

サステナブルイベントにする仕組みとしてCEの概念を取り入れ、設計の段階から廃棄や汚染のない仕組みでイベントをデザインし、既に世の中にあるものは最大限再利用し使い続け、最終的には廃棄ではなく資源とみなし自然に返すなど、自然のシステムを再生・繁栄させることのできるイベントを目指しています。

 

経団連からの発信があったようにポストコロナ時代における新たな競争力の源泉としての一つの手段ですが、イベント産業においてはこれまで以上に「リアルイベントをやる意義」を問われることになると予想しています。

 

これまでのイベントのあり方を見直し、現状を把握し、より時代にあったイベントとはなにか?を常に追求していくことでイベント産業が再生し、これまで以上の繁栄するためにはCEを取り入れたサステナブルなイベントの開催が一つの鍵となるでしょう。

コメントを残すにはログインしてください。